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健康経営 × AI × ウェルビーイング共創
AIや因果分析の技術が大きく進化し、「人や地域のウェルビーイングをどうデザインするか」というテーマが新しいフェーズに入りました。
健康経営Dialogue、組織生き活き診断(CALC分析)、ローカルDialogue、幸せデザインサーベイシステム。
これらのプロジェクトに共通していたのは、"データと対話で人と地域を元気にする"という思想でした。
クレメンティアの荒尾さんとクウジット末吉が、健康経営3.0の実装とAIが伴走する未来について語ります。
◎対談メンバー
株式会社クレメンティア/代表取締役 荒尾 裕子
クウジット株式会社/CEO 末吉 隆彦
Interview
共創が導く次のステージ
末吉:荒尾さん、今日はありがとうございます。
ここ数年でAIや因果分析の技術が大きく進化し、
「人や地域のウェルビーイングをどうデザインするか」というテーマが
まさに新しいフェーズに入ったと感じています。
これまで一緒に取り組んできた
健康経営Dialogue、組織生き活き診断(CALC分析)、ローカルDialogue、
そして幸せデザインサーベイシステム。
どのプロジェクトにも共通していたのは、
"データと対話で人と地域を元気にする"という思想でした。
荒尾:本当にそうですね。
健康経営は、制度対応の枠を超えて、
社会の変化に適応するための事業づくりへと進化していくことが求められます。
働き方も価値観も大きく変わり、
企業は「人を中心にした経営」へと舵を切らざるを得ません。
私たちはこれを Human Capital Transformation(HCX/ヒックス)
と呼んでいます。
企業価値だけでなく、個人価値・社会価値を同時に創出する、
これからの経営のあり方です。
「ヘルスケアの会社」から「ウェルビーイング・デザイン企業」へ
末吉:2026年に入り、Koozytでは 「ウェルビーイング × データ × AI」を軸にしたプロジェクトが急増しています。
特に因果情報分析技術CALC等は大きく進化してきています。
会議のテキストログ、ワークショップの行動データ、
さらには日々の対話の"ニュアンス"まで含めた
マルチモーダルな情報を統合して因果構造を推定できるレベルに到達しています。
荒尾:健康経営の現場でも、これからは
"ウェルビーイングをデザインする会社"が求められていきます。
Koozytさんのように、人・場・データを横断して見られる企業と組むことで、
健康経営3.0の理論が実装され、現場で機能するスピードが一気に上がると感じています。
これから健康経営の価値をどう見るのか
荒尾:健康経営は「1.0:健康管理」「2.0:組織活性」「3.0:企業間・地域連携」と進化してきました。
ただ、3.0の実装においては、
評価・成果をどう可視化するかが大きなテーマの一つです。
人的資本開示も進みつつありますが、
「対話の質」「場の活性度」「共創の深さ」
といった"非数値の価値"は、まだ十分に測りきれていません。
末吉:だからこそ、因果推論と生成AIの組み合わせが効いてきます。
数値だけでなく、対話ログや行動データから推定できる時代になりました。
AIエージェントが"対話の質"をリアルタイムで可視化し、
組織の変化を"物語"として捉えられるようになったのは大きいですね。
荒尾:Koozytさんの因果分析とAI技術、
クレメンティアの健康経営・ウェルビーイングの知見。
この2つが掛け合わさることで、
企業・地域・人がいっしょに活性化していく未来が
より具体的に見えるようになってきました。
ここからのチャレンジ──AIが伴走する健康経営3.0の実装へ
末吉:ここからのチャレンジは、これまでの知見を土台に、
AIが企業ごとの文化や働き方を読み取り、
その会社に最適な健康経営の取り組みを"伴走支援"する世界をつくることだと思っています。
たとえば、
- 日々の対話ログから組織の状態を推定する
- 現場に眠る多様な知と経験の形式知化を支援し、次のアクションを提案する
- 生成AIが、その企業ならではの「働きがいストーリー」を自動生成する
- 企業ごとの"ウェルビーイング・プロフィール"を日々アップデートする
こうした仕組みが整えば、健康経営は"制度対応"ではなく、
企業の未来をつくるOSとして機能するはずです。
荒尾:まさに、健康経営3.0の実相ですね。これからの健康経営は、
個人の人的資本を起点に、多様な知と経験を形式知化し、
組織の価値に変えていくことが求められます。
企業は「人から選ばれる会社」へと進化し、
同時に「社会から信頼される会社」へと変わっていく。
AIが自然にそのプロセスを支えられるようになった今、
健康経営は経営戦略そのものへと進化していく段階に入っていると感じています。
末吉:そして、ここから先は、Koozytとクレメンティアがこれまで培ってきた
"人・場・データ"の知見を掛け合わせることで、
さらに広いフィールドが開けていく気がしています。
企業の健康経営だけでなく、地域、公共、教育、働き方──
ウェルビーイングを軸にした新しい共創の可能性が、
いくつもの領域でつながり始めています。
これまでの延長線ではなく、まったく新しい価値が生まれる瞬間が、
これからますます増えていきそうですね。
荒尾:本当に。ここからの展開が楽しみです。
※撮影は夏に行われたため冬服での生成AI画像による対談の様子(イメージ)