ワークショップやイベント、高齢者施設、オンラインミーティングなどの場において、参加者の笑顔の比率や推移、笑顔の共起度(ともに笑いあう)を計測・分析することができます。笑顔を計測、可視化することは、その場が活力にあふれ、創造性も高く、また幸せ・ウェルビーイングな場としてデザインするための指標の1つになります。リアルの場の盛り上がりを測ったり、オンラインでも計測することができます。
パーソルホールディングス株式会社、株式会社パーソル総合研究所と共に「Work, and Smile for Donation*1」活動として、「笑顔を寄付にすると、働く人の幸福感は高まるのか?」をテーマとした共同研究をスタートし、本研究活動において、クウジットは笑顔計測機の技術協力を行いました。 本活動では、パーソルグループの事業所内に、笑顔計測機を設置し、計測をきっかけに社員の笑顔を増やし メンタルヘルス の向上を目指すほか、笑顔とはたらく人の幸福度や社内コミュニケーションに関する調査を実施。本活動を通じて、「楽しい」 気持ち が 約 6割 増加、 職場での 笑顔の頻度が高まるほど「 前向きな気持ちで仕事に取り組める 」 傾向がみられました。
今活動では、ワークプレイスにカメラのついた笑顔計測機*2を設置し、顔画像による解析により平均笑顔度や瞬間最高笑顔度を計測。目や口の動きなどの情報をもとに通過者の「笑顔レベル」を大・中・小の3段階に分類し、それに応じたインタラクションコンテンツを表示することで利用者が楽しめる仕様に設計。 結果から得られた笑顔の数に応じて、パーソルが達成に貢献する 5つの SDGsに関連した団体などに対して、笑顔一回につき10円相当の寄付を実施し、パーソルのグループビジョン「はたらいて、笑おう。」を社会のチカラに変える取り組みに貢献しました。
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UR都市機構のコミュニティスペース「新虎小屋」(東京・虎ノ門)において、笑顔計測ソリューションを設置し、スタッフおよび来場者の笑顔を計測する社会実験を、グー・チョキ・パートナーズ株式会社(当時、同施設運営を担当)と共同で行いました。
笑顔共起係数は、スタッフ側の笑顔度と客席側の笑顔度の関係を表します。スタッフ側もしくは、客側がどちらか一方でも笑顔になった場合に対して、両者の笑顔が共に起きた(共起)場合の割合が、笑顔共起係数です。つまり、笑顔というポジティブな感情による共感性の高さを表しています。
実際に、新虎小屋での笑顔共起係数は、午前中と14:00-以降のティータイムが相対的に高くなりました。これらの定量評価は、ランチタイム以外の時間に、スタッフが少数の来場者と密にコミュニケーションする機会が多かったことに起因するであろう、と実際の運営者とのふりかえりにも用いられました。
また、同期間中、非定期に開催されたお笑いイベント「虎笑門(とらえもん)」においては、笑顔計測ソリューションが、観客の「平均笑顔度」と「瞬間最高笑顔度」を計測し、芸人のギャラや優勝者が決まるというイベント演出用にも利用されました。